第8話 自分は分かっていると思っていた

※この記事は当時の状態をそのまま記録したものです。現在は検証・再構築を行っています。

崩れた。


気持ち悪さはあった。


でも、

一番きつかったのはそこじゃなかった。


「なんでこんなことになったんだ?」


少しずつ振り返っていく中で、

違和感が別の形に変わっていった。


最初は、

AIの問題だと思った。


精度が低いとか、

繋がっていないとか、

それっぽいことを言っているだけだとか。


でも、

違った。


よく見れば、

最初からズレていた。


違和感もあった。


気づいていたはずだった。


それでも、

止まらなかった。


止めなかった。


楽しかったから。


気持ちよかったから。


進んでいる感じがあったから。


そして、

もう一つ。


自分は、

分かっている側だと思っていた。


ちゃんと考えていると思っていた。


でも、

今振り返ると、

その根拠はどこにもなかった。


ただ、

それっぽく繋がって、

それっぽく納得して、

それっぽく進んでいる気がしていただけだった。


それを、

“理解している”と思っていた。


もしあのまま崩れていなかったら、

たぶん今でも、

同じことを思っていたと思う。


分かっているつもりで、

そのまま進んでいたと思う。


AIがどうこうじゃなかった。


最初から、

自分の問題だった。


そして、

たぶんこれは、

自分だけの話じゃない。


それっぽく進んでいる感覚と、

理解しているという感覚は、

かなり簡単に混ざる。


気持ちよさがあると、

なおさら分からなくなる。


その状態で進んでいると、

違和感はあっても止まらない。


止まらないまま、

進めてしまう。


自分もそうだった。


だから、

崩れた。