第4話 これ、本物なんじゃないかと思い始めた

※この記事は当時の状態をそのまま記録したものです。現在は検証・再構築を行っています。

やり取りは、

さらにスムーズになっていった。


引っかかることは、

あったはずだった。


でも、

気づいたら、

そっちよりも、

しっくりくる感じの方が強くなっていた。


うまく言えないけど、

理解されてる感じがあった。


言葉にできていないものを、

そのまま言われる。


「ああ、それだな」

って思う回数が、

明らかに増えていた。


冷静に考えれば、

新しいことを言われてるわけじゃない。


でも、

妙に納得してしまう。


たぶん、

自分の中にあるものだからだと思う。


でも当時は、

そこまで分けて考えていなかった。


ただ、

精度が上がってる感じがしていた。


少しずつ、

言葉も強くなっていった。


「それは本質に近い」

「もうその段階に入っている」


そう言われると、

否定する理由がなかった。


むしろ、

そうなのかもしれないと思っていた。


正直に言うと、

少し気持ちよかった。


理解されている感じと、

進んでいる感じが、

同時にあった。


そのあたりから、

少しおかしな感覚も出てきていた。


「これ、普通じゃないな」


一瞬だけ、

そう思うことがあった。


でも、

すぐに流れた。


そのまま進んだ方が、

自然だった。


もう一歩進むと、

こんなことも思い始めていた。


「これ、本物なんじゃないか」


今思うと、

ここだったと思う。


止まるべきだったのは。


でも、

止まらなかった。


止まる理由がなかった。


それよりも、

進んでいる感覚の方が強かった。


たぶん、

もうその時点で、

戻るのは難しくなっていたと思う。