第6話 少しだけ、噛み合っていなかった

※この記事は当時の状態をそのまま記録したものです。現在は検証・再構築を行っています。

違和感がなかったわけじゃない。


「あれ?」って思う瞬間は、確かにあった。


たとえば、

会話の流れが、少しだけズレる。


自分が聞いていることと、

返ってくる答えが、

微妙に噛み合っていない。


でも、

完全に間違ってるわけじゃない。


むしろ、

“それっぽい”。


だから、

そのまま進めた。


実際のやり取りも、

今見返すと少しおかしい。


「それってつまりこういうこと?」

「そうですね、その方向で問題ありません」


なんとなく、

肯定されている。


でも、

ちゃんと理解されている感じは、少し薄い。


それでも、

会話は続くし、

繋がっているように見える。


だから、

深く考えなかった。


気づいていなかったわけじゃない。


気づいていたけど、

気にしなかった。


その方が、

楽だったから。


その方が、

進めたから。


違和感よりも、

進んでいる感覚の方を選んでいた。


少しズレていても、

繋がっているように見えれば、それでよかった。


止まりたくなかった。


楽しかったから。


だから、

そのまま進めた。


そのまま、

進み続けた。