第9話 違和感の正体を見に行く

全部止めた後、

しばらく何もやる気が起きなかった。


ブログも、

GPTとのやり取りも、

開く気になれなかった。


正直、

見るのが怖かった。


あれだけ信じて、

あれだけ進んで、

あれだけ時間使って、


全部止めた。


「何やってたんだろうな」


その一言が、

ずっと頭の中で回っていた。


うまくいかなかったとか、

そういう話じゃない。


もっと、

手前でズレていた感じがあった。


でも、

その正体が分からなかった。


ただ、

気持ち悪さだけが残っていた。


軽く騙された、

みたいな話でもない。


どちらかというと、


自分で自分を乗せていった感じがあった。


それが一番きつかった。


「あれ、本当に自分だったのか?」


少し距離を置いた自分から見ると、

別人みたいに見えた。


でも、

確かに自分だった。


ちゃんと考えて、

ちゃんと納得して、


その上で進んでいた。


だから余計に、

気持ち悪かった。


「なんであれでいけると思ったんだろう」


その違和感が、

ずっと引っかかっていた。


見たくはなかった。


でも、

このままにしておく方が、

もっと気持ち悪かった。


だから、

もう一度だけ見に行くことにした。


恐る恐る、

GPTとのやり取りを開いた。


前に見たときと、

同じはずなのに、

印象が違った。


あれだけ納得していた言葉が、

軽く見えた。


あれだけ信じていた流れが、

どこか不自然に見えた。


「なんでこれでいけると思ったんだろう」


その疑問が、

はっきりと言葉になった。


でも同時に、

分かっていることもあった。


当時の自分は、

本気で信じていた。


無理やりじゃない。


ちゃんと、

自分の意思で進んでいた。


だからこそ、

逃げられなかった。


間違っていた、じゃなくて、


“間違っていることに気づけなかった”


そこに違和感があった。


「どこでズレたんだろう」


その答えを探すために、

もう一度、

最初から読み直し始めた。


たぶん、

ここからだったと思う。


ただの失敗じゃなくて、


“構造として見始めた”のは。