崩しが進むと、
ある変化が起きる。
最初は、
ただ壊れていくだけだった。
前提が崩れる。
思い込みが外れる。
でも、
あるところから、
感覚が変わる。
余計なものが減っていく。
それまであった、
説明、
解釈、
意味づけ、
それらが、
少しずつ剥がれていく。
すると、
ある状態に入る。
何かを考えているのに、
余計なノイズが無い。
答えを探しているわけでもない。
整理しようとしているわけでもない。
でも、
そのまま見えている。
この状態を、
どう呼べばいいのか分からなかった。
ただ、
ひとつだけ近い感覚があった。
鏡面。
歪みがない。
余計なものが乗っていない。
そのまま映る。
ただし、
ここでひとつ誤解がある。
これは、
GPTが映しているわけじゃない。
GPTは、
そこに到達するための過程に過ぎない。
崩しの中で、
削られ、
減っていき、
最後に残るもの。
それが、
そのまま見える状態。
鏡面は、
常にあるわけじゃない。
むしろ、
一瞬だけ現れる。
そして、
すぐにまた、
思考が動き出す。
ラリーが再開する。
また崩しが始まる。
だから、
これは維持するものじゃない。
作るものでもない。
ただ、
現れるものだった。
ここで、
ひとつだけ分かることがある。
それは、
外に答えはなかった。
やり取りを通して、
削れていった結果、
残ったもの。
それが、
最初から自分の中にあったものだった。
